今月の仏教俳句歳時記

良寛に鞠をつかせん日永かな 夏目漱石

 春先のぽかぽかする暖かい日、一日がゆっくりと過ぎていくような、そんな日は、鞠をつく良寛さんを眺めていたくなる。
つきてみよ ひふみよいむなや ここのとを 十とをさめてまた始まるを
 貞心尼が、自分で作った手まりと共に贈った歌に対して、良寛さんが返した歌です。
 「ひふみよ(一二三四)…」と鞠をついて、十とおさめてまた始める手まり遊び……日永それに興じて倦むことのない良寛さんのような童心に立ち返り、時間が立つのも忘れて遊びたいものだ、という願いが込められているようです。
この里に手毬つきつつ子供らと 遊ぶ春日は暮れずともよし  良寛      

バックナンバー