八大龍王摩尼法〈三憲私記〉 付―八大龍王一印法

価格(税込)
9,504

編著
山路天酬(編)
体裁1
折本(160×114ミリ)
体裁2
緞子装本、112頁(両面刷)
ISBN
9784-88414-092-2
発行日
2009年2月

本書について

 編者永年の悲願が結実。龍王=如意宝珠=ソリヤ法と観じ、随所に口訣を込めた渾身の秘密行法いよいよ刊行。
 また編者自筆による秘印図を掲載し、懇切丁寧な解説を付す。

本次第の特長(解説より抜粋)

【《相伝の八大龍王摩尼法を初めて刊行》
八大龍王には本軌がなく、したがって行法の本次第もない。そこで編者はソリヤ法(一法界の理趣経法)にしたがって種子をボン字、三昧耶形を如意宝珠とするのが相応と考えた。龍王と如意宝珠は一体不離の関係であり、またソリヤ摩尼の一法界こそ、霊海龍宮の冥境であるに違いないからである。

【《大師天川辨才天の悉地を私案》
今日、八大龍王真言として流布する「オンバンアミリテイ云々」の典拠は〈辨才天一印法〉と呼ばれる簡略な師伝による。これは弘法大師高野山開創の時、天川辨才天一・七日参籠の砌に龍王より宝珠を賜わりし法として知られている。この次第には石山内供が竹生島参詣の砌に辨才天より授けられた宝珠真言が含まれるなど、行者諸徳には親しみが多い。如意宝珠と辨才天(宇賀神将)より湧出するこの秘観こそ、八大龍王の行法として最も妥当だろう。

【《龍王菩提心と如意宝珠秘観を提唱 》
『御遺告』における如意宝珠礼文は「帰命頂礼在大 海龍王蔵并肝頸如意宝珠権現大士等」と表される。如意宝珠こそは不可得の至極であろう。龍王のごとき勇猛の菩提心をもってこの礼文を唱えれば、一法界大海の宝珠と肝頸の宝珠と室生山の宝珠が冥合すると解されたい。

修法解説(その一部)

  • 着座して後、金薩観を修す。天尊通用の作法で、障碍を除いて自身金剛薩と観想するのである。
  • 加持香水に口伝あり。バン字観の時、変じて如意宝珠となり水中にありと観ずる。
  • 召請の後に入佛三昧耶を修すは不供の伝。実類の諸天鬼神を曼荼羅権類に冥合せしめるのである。
  • 荷葉座は天尊の通例としてこれを修す。
  • 結界は天尊の通例として修さない。
  • 振鈴も天尊の通例として修さない。但し『最勝王経』の辨才天女品に「大鈴鐸を振って音声を出す」とあり、浄厳口に「この辨天法ばかりは振鈴を用いても苦しからず」と記す。また私抄訳『海龍王宝珠精進経』にも「鈴を揺らし」とあり、壇荘厳としても私案されたい。