愛染敬愛護摩法〈中院・三憲〉

価格(税込)
9,936

編著
山路天酬(編)
体裁
折本(145×105ミリ)、緞子装本、238頁
ISBN
9784-88414-134-9
発行日
2012年4月

本書について

 秘奥の敬愛護摩法を中院・三憲通用で公開。『愛染敬愛護摩』に加え、息災・増益・降伏・鉤召の四種法も自在に修せる画期的な編集。

本書5つの特色

  1. 敬愛最勝の愛染護摩法が平易に修せます。
  2. 相応句を入句すれば五種法の行様が自在
  3. 中院・三憲の通用次第で編成しました。
  4. 五段如法と二段尽略の護摩法を両面に掲載。
  5. 両流の口訣や作法の違いを明示しました。

愛染敬愛護摩法の趣意

 愛染護摩王は四種五種法に通ずるも、尊称のごとく特に〈敬愛〉に相応すること申すまでもない。「敬愛護摩」と題する次第が刊行されることは稀であろうが、本書はあえてその編成を試みた。敬愛法の本義を知得し、ほかの四種法についても即応できるよう配慮したことを了されたい。
 次第は三十七尊にて中院流を主体に表記し、三宝院流憲深方(三憲)との違いも編入した。また、他流についても若干の補足を加えた。それぞれが自流に鑑み、研讃を積まれたい。編纂に当り、次第の表側を〈五段如法〉とし、裏側を〈二段尽略法〉として構成した。二段尽略法は西院流の「一段尽護摩法」を典拠となしつつ、実践次第として私案したものである。護摩の実践次第として応用するに、これほど本義を尽した手法はあり得ないはずである。

五種法の炉壇について

 事相の普及と共に四種五種の炉が奉製されているが、常設の護摩壇でそのたびにこれを変えることは難儀なはずである。また、息災炉の三鈷蓮華様式を見れば、すなわち五種法に通用することが理解されるだろう。強いて五種法それぞれの炉壇を冥合させるなら、五種法それぞれの図を奉書紙に作図し、息災炉の中に敷き置いて観念するを便法とされたい。筆者が息災炉にて敬愛護摩を修する場合の私案である。

結界について

 結界は金剛界の尊ゆえ降三世にて修する。別伝に通用の不動あることも知られたい。また、この印には諸説があるので、よく師伝口訣を問われたい。印母の両拳について、二大指を中指の側に捻する伝、中指・無名指の爪を捻する伝、掌中に屈して中指・無名指にて握る伝がある。また結印して二頭指を立てる伝、右ばかりを立てる伝、忿怒拳のごとく曲める伝がある。
 『甲鈔』には「二つながら皆竪てて」とあり、『宥勢口』は「放し立て」と述べ、『桧尾口決』は「舒べはり」と説くも、他に鉤のごとく少し屈する師伝もある。さらに問われたい。