弘法大師護摩法〈三憲・中院〉

価格(税込)
9,504

編著
山路 天酬(編)
体裁
折本(145×105ミリ)、緞子装、216頁
ISBN
987-4-88414-123-3
発行日
2011年4月

本書の概要

 弘法大師護摩法<三憲・中院>を「五段如法」「二段尽略法」で編成。中院流を主体に表記し三宝院流との異同を丁寧に付記した通用次第。

本書の特長

  • 表記は中院流を主体とし、三宝院流については中院流との相違を注記した。
  • 供養法は拙著『弘法大師法』を底本とした。
  • 護摩は五段如法とし、私案の二段尽略法を併載。
  • 「修法解説」には作法の要点や注意点を記載。
  • 本書について(解説より抜粋)

    【弘法大師護摩法の行様】
     真言宗の行法は大方の天部尊を除き、すべてに護摩法が付随する。したがって理趣経法には〈理趣経護摩〉が、弥勒法には〈弥勒護摩〉が、大師法には〈宝珠護摩〉がそれぞれに付随するのである。しかし、実際には護摩法といえば、これ〈不動護摩〉として黙認されている事実は否めない。本書はこのような事情をふまえ、〈弘法大師護摩法〉として編成したものである。
     次第は中院流を主体に表記し、三宝院流憲深方(三憲)との違いも加句した。また他流については「修法解説」にて若干の補足を加えた。自流に鑑み、研鑽を積まれたい。供養法は、筆者の『弘法大師法』を底本としたが、あるいは頸書きに、あるいは真言のみに表記して簡略を旨とした。諸師におかれては十八道行法に精通されんことを望むものである。

    【当次第の主旨】
     弘法大師法には本軌がなく、阿闍梨の意楽と私案によることは申すまでもない。大師法(宝珠法) における近年の規範は、水原堯栄・宮野宥智・高見観應各師の次第を挙げることができよう。しかし、本尊加持の印明を比較してもその統一は見出しにくく、各師がいかに工面推敲を重ねられたかは想像に難くない。本尊加持の印明を見るに、高見師の次第ばかりは三種であるが、他は八印明で編成されている。本尊加持に八印明は多彩だが、みな大師への供養に欠かせぬものばかりである。本書もまた八印明を結誦するので、本尊加持の三ヶ処それぞれに印明を連ねた。煩わしさは免れないが、違法なき結誦を望むものである。

    【〈五段尽如法〉と〈二段尽略法〉】
     次第の表面を〈五段如法〉、裏面を〈二段尽略法〉として構成した。五段如法は自行用として、二段尽略法は晴れ用として共に活用されたい。二段尽略法は西院流の〈一段尽護摩法〉を典拠としつつ、実践次第として私案したものである。すなわち、寺院行事や檀信徒参拝においても充分に役立つことだろう。(後略)