【寺院による終活支援マニュアル】葬儀・法事の向こう側

価格(税込)
3,240

編著
田口誠道/内田麻由子/坂栄鷹子/飯島惠道(共著)
体裁
B5判、カバー装、196頁、二色刷
ISBN
978-4-88414-163-9
発行日
2014年7月
ダイジェスト版
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本書について

 檀信徒の終活周辺にあるさまざまな問題と寺院の役割について、「生前のこと」「死亡の周辺」「死後のこと」「法律のこと」「税金のこと」「宗教法人の法務・会計・税金」と章立てて構成。
 項目のポイント・図表・コラム・和尚の視点などを盛りこみ、現代社会の終活周辺にある知って欲しいことをやさしく分かりやすく解説。終活支援寺院のための初めてのガイドブックです。

はじめに(抜粋)

 本書は、寺院が終活支援をするための解説書として、多くの関係者に執筆や監修のご協力を頂きながら編纂されたものです。
 寺院による終活支援は、寺院の本来の役割への回帰とも考えられますが、現代社会では、各分野の問題が高度に専門化しているのも事実です。寺院関係者がライフエンディング・ステージにおける諸問題について、基本的な理解を得るための参考書は必要でしょう。
 本書が微力ながら、その一助となれば幸いです。やがては、多くの寺院がライフエンディング・ステージの中心となり、世の中に仏教を拠りどころとする終活の輪が拡がることを願っております。

エンディングノート支援寺院のススメ

 寺院によるエンディングノート支援は、一部の寺院ですでに始まっています。積極的に取り組んでいる寺院では、生前からの寺檀の相互理解が深まり、いざという時にも、檀徒との信頼関係を土台とした供養の場へとつながっています。
 エンディングノートの項目を見れば、寺院が支援できる問題が少なくないことに気づくはずです。寺院がその気になりさえすれば、ほとんどすべての項目で何かしらの支援をすることが可能なのです。いわば、「エンディングノート支援寺院」が少しでも増え、世の中の一人でも多くの人が安心を得ることができれば、寺院本来の存在意義の再認識につながるのではないでしょうか。

本書の構成

【はじめに】
終活ブームとその背景/終活支援における寺院の役割/寺院におけるエンディングノートの活用/エンディングノート支援の方法/各専門家との連携と注意点/終活への関心と寺院への信頼

【第一章 生前のこと】
自分史作成について/親族関係図・家系図/老いるということ/終末期医療について/孤立死について

【第二章 死亡の周辺】
看取りについて/臨終の宗教儀式/死亡から埋葬・改葬まで/墓じまいについて/臓器提供・献体/葬儀の多様化

【第三章 死後のこと】
グリーフケア/遺品整理/手元供養について

【第四章 法律のこと】
相続 1. 相続の基本/相続 2. 各種財産の具体的相続/相続 3. 名義変更/遺言/成年後見制度/財産管理等委任契約/家族信託/親族関係の問題(婚姻関係の終了、復氏等) /寺院へのアドバイス

【第五章 税金のこと】
相続税のキホン/財産の評価と相続税の特例/贈与税のキホン/贈与税の特例/平成27 年1月から相続税は大増税に!/相続大増税への対策/寄附税制/円満な相続のために/寺院へのアドバイス

【第六章 宗教法人の法務・会計・税金】
終活支援と寺院の事業/宗教法人の会計と税金

【おわりに】
相談を受けるにあたって/宗教者として/みんなの声~お寺への想い

【付録】
主な専門家と業務/死亡にともなう手続き一覧/相続の流れ

著者紹介

田口 誠道(たぐち せいどう)
 臨済宗妙心寺派長昌寺住職、行政書士。
 昭和41年千葉県生まれ。専修大学法学部卒業後、大手製薬会社に勤務。法縁に導かれて31歳で出家。平林寺専門道場にて3年間の修行。平成12年より長昌寺住職。平成19年に行政書士試験に合格し業務開始。
 平成23年に仏教徒向けエンディングノートを出版して以降は、エンディングノートを活用した布教、終活支援に取り組む。著書「エンディングノート宝珠〜おだやかな旅立ちのために」(青山社)、「禅に学ぶ 家族に想いを伝えるエンディングノート」(角川書店)。趣味は少林寺拳法(五段)。本名:田口誠(まこと)。
【行政書士たぐち和尚のページ http://kakekomijiin.net/

内田 麻由子(うちだ まゆこ)
 税理士。内田麻由子会計事務所代表。一般社団法人 日本想続協会代表理事。相続専門の税理士として、相続対策、事業承継対策、相続税申告業務を数多く手掛ける。「相続とは相(すがた)を続けること」をモットーに、節税対策・納税対策のみならず、家族の円満な相続をサポートしている。2010年より「円満想続の3K〜感謝・絆・供養」をスローガンに、財産の相続と心の想続を楽しく学ぶ「想続塾」を毎月東京で主催。宗教法人・葬儀業界の経営支援、公益法人・NPO法人の会計税務、遺言による遺贈など寄附文化の向上にも積極的に取り組む。好きな禅語は「和顔愛語」「日日是好日」。
 著書(共著)に「親が死んだ5分後にあなたがしなければならないこと」(永岡書店)、「禅に学ぶ家族に想いを伝えるエンディングノート」(角川書店)。
【日本想続協会ウェブ http://n-sk.org/

坂栄 鷹子(さかえ たかこ)
 弁護士(第一東京弁護士会所属)島根県生まれ。
 東京大学教育学部卒業後、農林水産省での勤務を経て、一橋大学大学院修了。井垣法律特許事務所(東京都港区虎ノ門所在)入所。
 相続や離婚などの家族に関する事件、子どもや学校に関する事件、交通事故、借地借家に関する事件、会社やNPOに関する事件など、さまざまな案件に取り組んでいる。近年、遺言や相続に関するご相談が急速に増え、親族間の苛烈な争いを多く目にしていく中で、争いを未然に防ぐだけでなく、ご自身の死をみつめることで、家族のことを思いやる時間を生み、感謝の念を伝える役割をも果たすことができる「終活」という考え方に出会い、大きな感銘を受ける。一人でも多くの方が、納得のいく終活を行うための一助となりたいと考えている。

飯島 惠道(いいじま けいどう)
 長野県松本市 薬王山東昌寺住職(曹洞宗 尼僧寺院)。
 花園大学非常勤講師(講座名:仏教と医療・福祉)。任意市民団体「ケア集団ハートビート」代表。ケア集団ハートビートでは、生老病死のトータルケアの学びと実践を核とした活動をしており、現在は死別悲嘆者へのケアが当たり前にある地域の実現をめざし活動を展開中。
 前職看護師(内科・訪問看護・緩和ケア病棟に勤務)。病院・地域での看護師としての活動を、自房での活動に活かす道筋を見極めるため、社会人大学院にて学び、「死別悲嘆者へのケアの考察〜第三人称親密圏からの寄り添い〜」を執筆。
「死・死別」という人生の一大事に対して当事者がいかなる答えを出そうとしているのか、当事者に寄り添い向き合いながら納得のいく回答をだすお手伝いをしたいと考えている。

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