白水録〈はくすいろく〉

価格(税込)
10,800

編著
井上哲也(著)
体裁
菊判、上製、函入、610頁
ISBN
9784-88414-153-0
発行日
2013年11月

本書について

 檀信徒ひとりひとりの為に慇懃(ねんごろ)に詠まれた引導香語330余首と、尊宿秉炬から祝辞・弔辞まで、洞門必携 珠玉の香語集。

本書の特長

自未得度先度佗心から流出した畢生の香語集
 本書は、兵庫県永天寺二十八世 井上哲也老師(平成九年遷化)の香語集として、平成十三年に上梓(非売品)されたもので、当時、関係各位に寄贈された。しかし今日、稀覯の書となり、再刊を望む声多く、改めてこの度、編者井上公尊師のご協力を得て、限定版として刊行するものである。

故人の生涯を平明に述べる「暖皮肉」の引導香語
 収録内容は、檀信徒の引導香語が最も多く、二十七年におよぶ香語330首をすべて収録した。弊社刊『白水抄』(注記※)収録の香語は、半分に満たない。香語は、檀信徒ひとりひとりの為に、生前の消息を平明に切々と書き綴られたもので、受戒入位の大事を説いて末期の安心を示し、遺族・弔問の人に感銘を与える。

手鑑として役立つ諸法要香語
 老師は、大本山永平寺単頭の後、宗務所長等を任じ、布教に尽瘁されたが、その折々に著わされた寺院法要の香語を収録した。本書「寺院法要篇」では、尊宿秉炬・奠茶・奠湯法語、寺族葬儀、年回忌法語を、「各種法要篇」では、仏祖忌・開山忌・諸法要等を収録。また「祝辞・弔辞篇」では、晋山式・落慶法要等の祝辞と本葬の弔辞を収めた。

(※注記)『白水録』について・・・・・
本書は、好評を戴いた『現代禅林法語集 白水抄(はくすいしょう)』(絶版)の原本であり、同書に収録されなかった180余首の引導香語を含め、遺稿の法語のほぼ全てを収めた限定版です。

引導香語の特色

  • 蒙頭偈(もうとうげ、冒頭の偈頌)では、季節・時候を表して時節因縁を説き、故人の生死を総括的に述べる。新暦の季語による表現なので、参考にしやすい。
  • 四六文(腹句)は、故人の生涯・人となりが平明に述べられる。難解な用語を殆ど用いていないので、一読して理解できる。特に農業に従事した檀信徒が多く、地方寺院の葬儀・引導に応用できる表現が多い。
  • 没後授戒の意義を説示し、禅門の宗意安心(生死即涅槃)を述べ、当来の福縁を祈念する。終りに一転語(脚句)をもって転迷開悟の機輪を転じ、引導する。
  • 本書の構成   ※(カッコ)内の数字は収録の法語数

    【寺院法要篇】
     一、尊宿秉炬・奠茶・奠湯法語(9首)
     二、寺族葬儀(6首)
     三、年回忌(14首)

    【各種法要篇】
     一、仏祖忌他(20首)
     二、開山忌・中興忌他(46首)
     三、諸法要(52首)、大般若会/地鎮・上棟式・落慶開眼等/特為献湯・御征忌・小参/梅花流奉詠・現職研修開講式/先師藤本鄰道老師法語(17首) 他

    【在家法要篇】
     引導香語(330首、編年順に収録)