天部信仰読本

価格(税込)
7,020

編著
羽田守快(著)
体裁
四六判変形、上製、496頁
ISBN
9784-88414-147-9
発行日
2013年3月
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本書について

 大黒天・毘沙門天・弁才天・歓喜天・荼吉尼天・摩利支天・三宝荒神・竜神・青面金剛等々天部十三尊の由来と行法を、著者の霊験談を交えながら詳説。さらに「四天王・八部衆・十二天等の解説」「ある聖天行者の一生」「修験般若理趣分祈祷法」についても記す。

現世利益と天部信仰

 現世利益信仰が、『大日経』に云うがごとく幼子が安心を得るような幼稚な信仰であれ、この幼子の信仰をはじめから否定してしまっては、その上は求め難いのではなかろうか。事相家として知られた高野山真言宗の三井英光師は「世間出世間の悉地に勝劣なし」といわれている。御利益信仰そのものが悪いわけではなく、問題はそうした御利益だけの信仰から離れた目を持つようになれるか否かということだらう。ところが、祈願が叶っている間はそのことがわからないのである。もっとも、はじめからまるで祈願が叶わないのでは人は祈願すらしなくなるだろうが、やがては、いかに信を凝らしても、祈願の全てが叶うというものではないと知らなくてはいけない。
 皮肉なことに、人はえてして「これだけは」という祈願に限って、なかなか叶わぬものである。実際、長年信仰していると、そのことに気付かされる人も多いだろう。そこで智恵ある人は、「業」のなんたるかを知るのである。(本文―「天部信仰とは何か」より)

本書の目次

【第1章】天部信仰とは何か

【第2章】天部尊・由来と行法
大黒天/毘沙門天/弁才天/歓喜天/吉祥天/荼吉尼天/摩利支天/妙見尊/訶梨帝母/竜神/三宝荒神/青面金剛/閻魔天/十二天/八部衆/四天王その他(仁王・深沙大将・般若十六善神)

【第3章】ある聖天行者の一生

【第4章】修験般若理趣分祈禱法

●あとがきにかえて「祈祷とは何か」