正観音法/正観音護摩法〈私記〉

価格(税込)
9,504

編著
山路 天酬(編)
体裁
折本(145×105ミリ)
体裁
緞子装本、184頁(両面刷)
ISBN
9784-88414-181-3
発行日
2016年6月

本書について

 本尊として祀られることの多い正観音菩薩の供養法と息災護摩供〈五段如法〉を折本両面に収めた至便の次第書。
 息災・除病・敬愛の功徳力が顕著な正観音の作法次第を中院・三憲の両流併記で編纂する。

本書4つの特色

  1. 諸観音の総体である聖観自在菩薩の供養法を中院・三憲の通用次第にて私に編成。両流の違いが具に判るように編纂を工夫。
  2. 観音護摩(息災・五段如法)を中院・三憲の両流併記法による次第として編成しました。
  3. 付録として結願・開眼・作壇・破壇作法を付記。
  4. 修法の便に配慮して詳細な解説を掲載。

本軌と次第(解説より抜粋)

 この法は息災・除病・敬愛のために修するも息災をもって通用とするが常である。「正観音」あるいは「聖観音」と表記されるが、性善口の『手鑑』に「正の字、あるいは聖に作る、両方なり。其の中、正をもって勝とす。今この尊は諸観音の総体能変の身の故に、正というなり。聖とは称嘆の意なり。礼仏の句の中にアリヤ此れに聖というなり」とある。本書もまた「正観音」と表記したことを了されたい。
 この観音は特に『法華経』普門品にて知られ、仏教諸尊中でも最も広く信仰される対象である。本軌は、
    ・『観自在大悲成就瑜伽蓮華部念誦法門』
    ・『聖観自在菩薩心真言瑜伽観行儀軌』
    ・『瑜伽蓮華部念誦法』
    ・『金剛恐怖集会方広儀軌観自在菩薩三世最勝心明王経』
    ・『阿唎多羅陀羅尼阿嚕力経』(不空訳・大正蔵二〇)
などがあり、その数はすこぶる多い。東密事相に一般菩薩部より分かれて観音部とされる由縁である。
 古来、この観音部の主要の六尊、すなわち正観音と千手・十一面・馬頭・如意輪・准胝(あるいは不空羂索)をして六道能化とし、この諸観音の総体をして正観音となすのである。大日如来の智慧門、阿弥陀如来の因徳を司り、衆生をして本性清浄を覚らしめるが故に、その密号を本浄金剛と称す。
 次第は『薄草子(初重)』『秘鈔(第八巻)』『中院三十三尊(聖教十巻)』より編纂した。あくまで私記であるので、口伝は修法解説にいささかを標しるした。

当次第の主旨

 表面には『正観音法』を、裏面には前方便より入護摩を記載した。已達の諸師には至便であろう。また離壇護摩の次第としても如法である。さらに加行以来、久しく修することもないと思われる作壇・破壇作法についても確認されたい。開眼作法についても同様である。
 なお編者私案の一段尽略法・二段尽略法については『不動一段尽護摩秘抄(火天本尊合行法) 』『不動明王護摩法(二段尽略法) 』(共に青山社刊) を参照されたい。ただしあくまでも便法であり秘法でもあることを心得ねばならない。五段如法に精通し得てこそ、おのずから会得される作法であることを自戒すべきであり、安易さに走り本義を失ってはならない。
 本書は三宝院流と中院流の通用次第として大胆な表記を試みた。両流の違いを一覧できる表記法として参照していただければ幸いである。

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