住職として学んでおきたいこと

価格(税込)
6,264

編著
呉 定明(著)
体裁
A5判、上製、函入、284頁
ISBN
978-4-88414-180-6
発行日
2016年6月
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本書について

各地の現職研修等 講師として眉毛を惜しまず講述してきた住職学を集成。洞門宗侶必携の書。

本書の特色

住職学研修の講義資料を集成
 著者は、各地の現職研修会等において、講師として招請され、葬儀・仏具の使い方・理趣分作法・洒水点眼作法など、住職として知っておきたい室内作法を懇切に講義指導してきた。
 本書はこれまでの研修資料と参究の成果をまとめて全七章に分け、新たに編集・校訂して刊行するものである。

洞門行持の仕方と意味を知るために
 日々用いる仏具や葬儀の法具にはどんな意味があるのか、理趣分作法や洒水作法は、なぜそうするのか……。それらの本義が理解できなければ自信のない行持内容になると思われる。本書は、洞門宗侶が学ぶべき行持の仕方と意味が分かるよう、詳しく解説する。

室中口伝に関わる作法を講伝
 葬儀の円相、払子の使い方から、理趣分作法・洒水作法等の印相まで図版を多数掲載。室中口伝に関わる作法を講伝、民間信仰との関わりも明らかにし、仏事・法要の実際に役立てることができる。

本書の内容

一、葬儀法具の意味と使い方
戒尺法/洒水法/授脈法/鼓鈸法/法炬の仕方/払子/念珠法/如意について/笏について/持鈴/中啓/鎖子について

二、葬具の書式
仮門偈・柄杓文・桶文・頭陀袋文・血脈袋・手甲・脚絆・足袋 他

三、葬儀についての一考察
臨終/遺体の安置/入棺/通夜/葬儀・出棺/葬具と葬列/火葬/埋葬・墓/寺送り/忌明け/尊宿逮夜法要解説/七本塔婆/葬送儀礼の諸相/種々の用具の宗教的な意味/石の信仰/結界石

四、洒水・点眼作法
洒水と灑水/洒水枝について/洒水法の種別/道場荘厳洒水/供養洒水(位牌石塔点眼法・塔婆点眼法・仏菩薩点眼安座法)/灌頂洒水/戒壇順逆洒水/急急如律令と牛頭天王信仰/開眼と点眼/点眼供養法語/「円伊の三点水…」解釈と点の打ち方

五、塔婆について
卒塔婆の書式/宝篋印塔/塔婆の梵字/塔婆の発祥と形式

六、大般若理趣分祈祷法
転読大般若理趣分儀軌(護身法から転読作法まで)/十六善神について/大般若祈祷札の種子/三宝印の形と意味/理趣分・略式読誦文/大般若祈祷回向

七、盂蘭盆施食会
盂蘭盆会と施食会/施食会作法─甘露門(奉請三宝から回向偈まで)/真幡/御幣の折り方/盂蘭盆会と施餓鬼会の構成/施餓鬼の由来と甘露門/口伝・慣習(先祖の魂祭・盂蘭盆会の御供/五如来旛の五色・施架等/供養の時間/五菓の種類/飯に箸をたてないこと/拝敷と施餓鬼棚の四天王/大目乾連冥間救母変文/施餓鬼の新亡盆灯篭/奪衣婆の登場について/四十九餅について)

「あとがき」より

 『行持軌範』『行持学全集』等の功績は大きいが、民俗信仰、仏教信仰という面からの考究は、十分ではない。地域差・伝承・しきたり・由来・迷信等が色々絡み合って現実に行われている。それぞれの行持に自信を持って布教教化する事が、今問われているのではないか。……口伝・室中に関わる事は、文字にしない方がいいのかもしれないが、拝聴した時には、十分理解できない時もあるだろうし、機が熟して会得する時もあると思う。その意味からも、この度勧めに応じて上梓させていただくこととなった。

著者紹介

呉 定明(くれ じょうみょう)

昭和33年 東京都に生れる
昭和56年 駒沢大学仏教学部禅学科卒業
昭和56年 大本山永平寺安居
平成19年より 各地の現職研修等の講師に招聘される
平成24年 特派布教師(3期目)
 【現在】 新潟県東蒲原郡阿賀町 正壽寺住職