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孔雀経法〈三憲・私記〉

価格(税込)
9,680

編著
北野 宥範(編)
体裁1
折本
体裁2
緞子装本、166頁(両面刷)
発行日
2020年2月

本書について

古来三箇秘法・四箇大法の一つに数えられ七難摧滅・四時調和を成就し四種法・請雨(止雨)法に通ずる行法を自行用次第に編集

本次第の特長

四箇大法の一つに数えられ、秘法とされてきた孔雀経法を秘鈔その他先蹤に従って自行用次第に編集。
止雨・七難摧滅・鎮国済民法力増上・転禍為福等々の本誓を成就するために供養
法に併せて裏面に護摩供を掲載した懇切な構成!

孔雀経法とは如何なる法か(密教大辞典参照)

 『孔雀経法』とは孔雀経および孔雀明王画像壇場儀軌等を所依として息災・請雨(止雨)を祈念して修する法でこれを秘して救邪苦経法と記すこともある。古来三箇秘法・四箇大法の一に数えられ、廣澤方では最大最極の秘法とされる。この法には孔雀明王の種子を字とする「瑜巻」と字とする「鑁巻」との二法があって、前者を普通法、後者を秘法と称し、秘抄等は「瑜の巻」を出し、諸尊要鈔等には「鑁の巻」を挙げる。
 孔雀明王儀軌には本法の息災法としての功能について「若し此の法に依って経を転読すれば一切の災難は皆な消除することを得、所有の願求は意の随に満足す」とあり、また息災だけでなく広く増益・降伏等の勝益を説くが、弘法大師は仁王経や守護国界主経と並んで本経を七難摧滅・四時調和・護国護家・安己安他の為の妙典也と賞されている。本法が多く請雨の法として修されてきたのもそうした護国経としての勝益によるものだが、請雨が止雨に通ずることは、本経の文句に「若し天旱時及び雨澇時に此の経を読誦すれば、諸龍歓喜して若しくは滞雨は即ち晴れ、若しくは亢旱には必ず雨降らす」とあるに徴しても明らかである。
 今回の自行用『孔雀経法・孔雀経護摩供』の刊行は、こうした本法の功能に因んで、近年我が国が被っている大雨洪水災害の無からんことを祈って、真言僧侶各位にぜひ本法を修していただきたいとの願いに拠るものである。併せて上述したように広く息災・増益・降伏等にも通ずる本法の功力に助けられ、今後各位に於ては法力増上・衆生済度の途に益々邁進していただけるなら、法幸これに過ぎるものはない。

佛母大孔雀明王とは

 孔雀明王の名は梵名「摩訶摩瑜利」を大孔雀と訳したことに拠っており、元の梵語が女性名詞であるゆえに佛母大孔雀明王又は孔雀王母と称す。したがって孔雀明王の「明王」とは常の忿怒明王と趣意を異とし、明咒「佛母孔雀明王陀羅尼」の勝徳に因んで称される尊号である。そのためか儀軌によっては菩薩の名を冠する例もあり、密号を佛母金剛という。孔雀が毒草悪蟲を喰ってその毒を甘露と化すことに譬え、衆生の貪瞋痴三毒を消除して災禍を滅するのが孔雀明王の本誓である。
 『孔雀経』によれば、ある比丘が毒蛇に刺されて苦しんでいるとき、佛は鬼魅蟲悪疾等の患害より諸人を救うとされる大孔雀佛母陀羅尼を説かれた。又昔雪山に金色の大孔雀王有って、常に佛母孔雀明王陀羅尼を誦じて安穏を得るも、これを亡失してより貪愛放逸に耽り猟人に捕われしが、この陀羅尼を憶念して誦じ繋縛を解脱した。この孔雀王とは後の釋迦佛であるという。
 孔雀明王の種子をとする説ととする説と二法あり、前者を普通法「瑜巻」、後者を秘法「鑁巻」とする。秘抄等は「瑜の巻」を出し、諸尊要鈔等には「鑁の巻」を挙げる。(密教大辞典参照)