今月の仏教俳句歳時記

よきことはいつか来るもの雪割草 鈴木伊都子

 雪割草は、雪の間に白くかわいらしい花を咲かせるので、この名で知られていますが、三角草や州浜草の別名です。
 まだ雪の残っているところでも力強く芽を出し、春を告げる雪割草は、「好いことはきっといつか来るものですよ」と、言ってくれているかのようです。
 人生に苦しみや心配事はつきものですが、雪の間にもかわいらしい花をのぞかせる、山の草を見ていると、小さなものがもつ大きな力に感動します。その感動が励ましとなり、「よいことはいつか来る」という希望を生むのでしょう。
「そのよいことはいつ来るのかね」と、皮肉っぽく言う人もいるかもしれませんが、何ごとも信じるかどうかが大事で、そう信じた時、すでに好いことは半分以上来ているといってもいいのです。   
     

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